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商いを夢想する子どもでした
いろんな仕事を夢想する子どもでした。

家が商売だった影響もあるかもしれませんが。まず「本屋」になりたかったです。文房具屋でもいいかなと。次に雑誌や本をつくりたかったです(それは実現しています)。また、映画館をやりたかったです。自分で上映する映画のプログラムをつくったり、幕間に流す音楽の選曲をしていたりして、妄想をふくらましていました。映画俳優やミュージシャンになりたいとは、思ったことがなかったです。

そんなことを夢想する子どもでしたので、勤め人になるということは、いっさい考えたこともありませんでした。よく考えると雑誌をつくるというのは、本来勤めるということを意味するのだけど。まー、背広を着た勤め人というのが、子どもの自分にとって、すごくつまらなく思えたのですね。子どもですから、そのつまらないものになるなんて、思いもしないですからね。

そんなわけで、ぼくなどは子どもの頃に考えていたことをこの年になってもやっているようなものです。いくぶん諦念を意味する大人というものにならなかった、といえます。

これを逆にいうと、子どものままでも人はずっと生きていけるとも。ただ、子どもを維持するためには、人には見えない努力をずっとしているのだよ、ということも自分は知っています。はは、自分のことですから。

でまー、この後ですよ。やはり子どもの頃のように、大人になったら、と夢想をしなければ。いつになってもぼくの原動力は夢想です。これは「夢をみなさい」の「夢」とは似て非なるものなんですよ。文脈でご理解くださいね。どこが違うのか、一言でいうと、「夢をみなさい」は強制なんです。「夢想」とは降って湧いてくるものなんです。
by nahkid | 2009-03-10 00:38 | 日々の雑感 | Trackback | Comments(0)
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