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団塊のマーケティング
団塊の世代、というコトバそのものが、そうなんだけど、
世代を輪切りにしてますよね。

便宜上、まーそれでもよいんだけど、
昨今の団塊をターゲットにしたマーケティングの動きなどを
見ているとね、
なんか違和感を感じるのね。
商売の対象として、「オイシソー」というのは、よくわかるんだけどね。
その分析の結果がね。
団塊はみんなソバ打ちしたり、粘土をこねるのかよ、みたいな。
(それが趣味の方には申し訳ない言い方で、すみません)

あたりまえだけど、人生ってのは
一続きのものでしょ。
その縦の流れが、意識されてないんですよね。

なぜかといえば、マーケティングしている人が
それだけの人生経験を、まだ、経ていないし、
想像力や本当の意味での分析力がないからでしょ。
(と、ここはあえて言い切ってしまおう)

例えば、団塊の世代といえば、コンピュータのことも
よくわからず、機械に弱くて、って・・・・

いま企業は、完全にIT化されているけど、
コンピュータのなかった時代から
そのシステムを最初につくったのは、
ほかでもない団塊の世代でしょ。
だから彼らがいなくなったら、困るのは企業なんだけどね。

ステロタイプにコンピュータに弱い、
と見るのは間違いだよね。
むしろコンピュータに対して、
客観的に接することができる人たち、と見るのが正しいんじゃないかな。
コンピュータがなかった時代も
ある時代も長く経験しているんだからさ。

シニア向けと称する雑誌の表紙や中身を見ても
どうみても勘違いだよなー、
というのが多いんですよね。

だって、団塊の世代というのは
anan やnonno、ブルータス、ポパイ、宝島なんかを
生み出したり、読んだりしてきたわけで、
じゃ、当時のそれらの雑誌はいま見て古いか、といえば
ぼくも何冊かとってありますけど、
デザインもコンセプトも全然、古くないですよ。
むしろananなんかは、いまのよりずっと斬新。別ものというべきなのか。
宝島は以前にこのブログでなんども採り上げたけど
いまあんな雑誌はないよな。

輪切りにするにしてもね、
世代のイメージのとらえかたが、ひと昔かふた昔前なんだよね。
50代、60代ってこんな感じ、
というのが、銭湯か書き割りの絵みたいになっちゃってるんだよな~

これはいまの団塊の世代がむかしのその年齢に比べて
若いとかいうことではなくて、
人の人生は時代の流れの中にある、
というあたりまえのことなんですけどね。

ある日突然、中高年として登場するのではないですもん。
by nahkid | 2006-08-02 20:54 | 日々の雑感 | Trackback | Comments(2)
Commented by madame-tosi at 2006-08-09 10:26 x
はじめまして。Caratさんのところから飛んでまいりました。
団塊の一人として、とても納得してしまい、書込みさせていただきます!
なぜ団塊向けの雑誌が年寄りくさいのかな?と思ってました。作り手の固定観念だったのですね。

anan世代だった私も、“いきいき”とか読む気しないですものね。雑誌は“Figaro”とか“STORY”とか好きですし。

>ある日突然、中高年として登場するのではないですもん
その通りですね。それぞれ個人の歴史があるんですものね。
Commented by nahkid at 2006-08-10 00:34
madame-tosiさん、コメントをありがとうございます。
作り手(30代中心?)の固定観念というのは、どうしようもないですね。

tosiさんのサイトもいまちらっとだけ拝見しました。興味深い話題もありそうでしたので、あらためてお邪魔して、ゆっくり読ませて頂こうと思っております。きょうは、テレビ観戦でしたか? 試合を追うごとに面白くなっていきそうな予感がしますね。では、これからもよろしくお願いします。
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