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失楽園の向こう側(橋本治)~考える作家、じゃなく、サッカー
表題の本を読みました。
すごく面白かったんですけどね、
内容は紹介しません。
というか、こむずかしくて、説明しにくいんですよ。
彼の評論は、例によって。

誤解を招かないように言っておきますが、
この本は、あの「失楽園」という小説とは
何の関係もありませんって。

ちゃんと、「『失われた楽園』の向こう側」
と読むとね、バブル崩壊以後の
日本とその未来について書かれたもの、
ということがわかるのです。
(あ、その前書きを読むまで、
ぼくもちょっと誤解してたフシあり)

でね、その中でめずらしく彼がサッカーについて
なが~く書いていまして、
その一節を紹介しましょう。

2002年に書かれた文です。
ちなみに彼はサッカーに詳しい人ではありません。

「日本のサッカーには(一部省略)一つの致命的欠点がある。
それは、あれだけ足が使えるんなら、
頭で考えなくても大丈夫だと、
どこかで思いこんでいる点である。
頭を使わないで条件反射だけで処理出来るというのは、
知性なるものへの侮辱なのである」
(以上、引用。行替え、省略は管理人の責)

もうさー、
せっかくオシムが代表監督になったんだから、
足技とともに、すごく頭を使えるサッカー選手が、
出てきて欲しいなぁ。
と、しみじみ思うのです。

さて、まだアツイよね~
今夜はさすがにクーラーつけました。
これは昼間クーラーをつけないときに聴いた音楽です。
失楽園の向こう側(橋本治)~考える作家、じゃなく、サッカー_c0051423_2244338.jpg
フリッパーズ・ギター「ヘッド博士の世界塔」
5月の連休に、白楽の六角橋商店街で購入(過去文)
中古CDを物色していたとき、
たまたま店内でかかっていて、
なんか懐かしい音だな、と思い衝動買い。
この場合の「懐かしい」というのは、
彼らが懐かしいのではなく、
彼らの音楽に詰め込まれている音のことなんです。

つまり、彼らが活躍した90年代が懐かしいのではなく、
彼らがすくい上げた60年代以降の音が、という意味です。

1曲目がビーチボーイズ「God only knows」の
イントロのパクリ、もとい、サンプリング。
ぼくはブライアンウイルソンへのオマージュとして
聴いております。
もちろん、クールですよ。
by nahkid | 2006-09-11 02:35 | 音楽 | Trackback | Comments(2)
Commented by rosemadderM at 2006-09-19 22:22
はじめまして。橋本治で検索して参りました。。
人に説明しようとすると小難しい、としか言いようがないけど私は好きです。時々お邪魔しますー。
Commented by nahkid at 2006-09-20 00:08
どうもありがとうございます。橋本治はむずかしいですけど、おもしろいですよね。では、またいつでもいらしてください。
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