生涯現役(吉本隆明語り下ろし)
c0051423_2330203.jpg吉本隆明(よしもとたかあき)、ぼくらはずーっとヨシモトリュウメイと呼んできた人。
1924年生まれ、現在82歳。
彼が自身のいまと社会のいまを語ります。言ってることもいちいちもっともではあるが、何よりぼくはこの年齢の人が、こんなに饒舌にかつ客観的に老人の体や心理について語るのを聞いたことがなかったです。

ぼくの知っている文学者では、金子光晴も田村隆一も、老人として意識的にポーズをとっていたように思うんです。かれらは元来スタイリッシュな人たちではないでしょうか?
老人というのはけっこうみっともないところもあるものでしょうから、それを逆手にとって、瘋癲老人を気取るというスタイルはあり、なんですよね。

黙っていたら老いなんて誰にでも同じようにやってくると思っていたら大間違い。放っておくと自然以上のスピードで老化しちゃう。と、吉本が言うときの「自然」というのが、いわゆる落ち着いた老境というものに相当するのだろうと思うのですが。
実際はそんなもんじゃない、放っておくと体は急速に衰えるし、その割に金は稼がなきゃならねーし。な~んていうことをべらんめー口調で語っています(この本はインタビューなんです)。

ぼくは初めて、イメージとしての老人ではない、現実的な老人の言葉を聞いたような気がしました。

それにしてもこの本のタイトルはダサイな(最近の編集者ってどうなのよ?)

この「ほぼ日」のコーナーでヨシモトさんはイトイさんといろんなことをたくさんおしゃべりしているんですよね。知っていたけど、読んでなかったから、これから読もう。
[PR]
by nahkid | 2006-12-05 23:34 |


<< THE LIVING ROOM... セックスボランティア >>