ぶらんこ(橋本治)
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全編、エロです。エロいっす。
ずーっと一人称で通すのもめずらしいけど、あっあ、とか、いっ、とか、いやいや、とか。もうそういう意味にも声にもならないため息みたいなものだけで、ページを埋めるとか白地がいっぱいあるとか。ふつうだったら、フザケルナ!ですよね。
でもこの人の場合は許されるの。実はフザケテルんでしょうけどね。

「自分は文芸誌出身の作家ではないし」と自ら言ってますが、通俗的な小説誌に合わせて書くそぶりをしながら、ギリギリのところで、そこから逸れようとします。そのことを楽しんでいる風だから、エロなのに、エロでないみたいなものになって。
いったい人々はこれを読んでどう思ったのか? ぼくはどうなのかといえば、楽しみましたよ、笑いました。電車の中で、バカみたいに。

1985年に白夜書房から出ています。ぼくが買ったのはちくま書房の文庫本。880円+税(高い!)

オマケ
c0051423_26118.jpg耽溺するって素晴らしいと思わせてくれる、この方のブログ(アーカイブのほう)
放蕩娘の縞々ストッキング
(井嶋ナギ)
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by nahkid | 2006-12-12 02:07 |


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