と、本のオビにあります。
きみがくれたぼくの星空 作者/ロレンツォ・リカルツィ(イタリア人、有名な人ではないみたい) 海外の小説はひさしぶりですが、なんてロマンチックで夢と希望を与えてくれる小説でしょうか。 80歳の男性と70歳代の女性の愛が描かれています。 高齢者についてなにか語られるときは、憐憫や、無理な持ち上げばかりが目立つとぼくは思っています。それらはいま現在のぼくと地続きな感じがしないんです。 もういいかげん年寄りを別世界の住人と、とらえるのではなく、いま現在の延長としてとらえるリアルな物語が聞きたい、と思います。 別世界がそこにあると思うのもある種のファンタジーではあるのだけどさ。ぼくは、きのうの自分が明日に続いていく、という考え方をしたいな。 この小説は、おじいちゃんとおばあちゃんではなく、(単に)成熟した男と女の話です。 人はいくつになっても恋をする。な~んて言い方は好まないなぁ。じゃなく、人はいくつになっても、ふつうに生きていく。でしょ、言うならば。 この本を訳した泉典子さんに感謝(すごくよい訳文です)。 そして何より、この本を教えてくれたCaratさんとそのブログ My Premier Lifeに、感謝です。
by nahkid
| 2007-04-19 03:17
| 本
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Comments(2)
一つ一つ歳を重ねて、人は80歳になるわけで、トツゼンよぼよぼのボケ老人になるわけではないのですが、悲しいかなそれはある程度歳を取って、振り返るべき歳月が増えてからでないとわからないのだという気がします。で、わかるようになると、ちょうど暦が一巡りして「還暦」。
人の一生って、そんな感じなのかしら、と思います。
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nahkid at 2007-04-20 10:03
なるほど。ぼく自身、そういう年齢になった、ということですね。この本では若いボランティアの無知蒙昧さが強烈に描かれていたのが印象的でした。
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by nahkid
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