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カラオケ王国
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ステージは6畳ぐらいある。まわりの壁、カガミ張り。ビビルよ、ふつう。でも広い客席にはパラパラしかいないんだけどね。店のママ、同級生で、親戚だし。

でも、競い合うね、うまさを。そりゃ、もうバトルよ。ナルシズムの嵐よ。そのためのステージだもんね。

このきわめてデーハーな世界が、山と海に囲まれた湿気の多い、小さな町の日常なのです。
こんなのがいくつもある。3年前には水害でみんな首まで水につかったというのに。ひたすら圧倒されるばかりです。


な~んて言っちゃって、10曲ぐらい歌ったもんね(^_^;)
すんごい音響装置で。そりゃ、もう、カラオケボックスなんて、貧弱なものですわ、比べたら。

これもイナカの社交場。
倫理なく何でも飲み込む世界なのであるからして。

ステージに立つのは我が父。80歳(!)です。いまとなってはプロ以上に声が出る、うまい。テクニカルな意味で、本当にうまい。職業を間違えたクチだ。
どハデな女物のシャツを着て。カッコはつけたいが、シブイという概念は彼にはない。充分、年はとったが、重厚さや倫理とは無縁だ。ちょっと真似はできないな。
by nahkid | 2007-08-18 03:01 | 日々の雑感 | Trackback | Comments(0)
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