カテゴリ:映画( 95 )
八千草さん
そうか、やっぱりそこにきたか。

ほんっとに~なまめかしいんです、彼女(八千草さん)は。
「ほぼ日」西川美和監督の対談を毎日読んでます。

八千草さんはきれいですけど、キリッとしたおばあさんじゃないんです。
「いい子」じゃないんですよね。そこが、いいんですよね~
なんか、こー、鶴瓶師匠と「年の離れた」恋愛なんて、言ってしまうとなーんもおもしろくない。
恋愛は年でするもんじゃないよな。

この映画の面白さの真ん中は、この二人のきわどい情感の交流にあると思うんだけど。
これってたぶん、「ほぼ日」以外では語られないことだよな。

それを表だったテーマにしていないところが、この監督のニクイところ。
だから見る人によっては、全然、そういう風に見ないだろうな、と思う。

だって、年のことをいうと、矛盾するけど、鶴瓶師匠60歳手前。
八千草さんは70代の役どころだもんね。

この二人にしかできない演技だとも思う。
二人とも新しい、と思う。
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by nahkid | 2009-09-08 23:51 | 映画
ディア・ドクターの監督の言葉
やはりラストシーンなのか、なにかと物議をかもしている(^_^;)のは。

ぼくは、すぐにあれは映画的な遊びだと思いました。
監督は「これは映画ですよ、というためのラストですから」とズバリ言ってますね。
こういうの「我が意を得たり」というんですか?
「ほぼ日」のイトイさんとの対談です。

この対談は非常におもしろいです。「ゆれる」と「ディア・ドクター」を観た人にはね。
ぼくはもう興味津々ですよ。

「別に村じゃなくてもよかったんです」というのもおもしろいなー。
だからあれだけクールにイナカを描けた。
あれって、いま都会で暮らす者が感じる、イナカに対する違和感そのものだもの。
「ゆれる」もそうだけど。

「ゆれる」だけでは、こんなに好きにはならなかったと思うけど、
「ディア・ドクター」で、ぼくは完全にやられましたな、西川美和に。
対談にも出てくるけど、「いい子」にはならないところね。
かといって「悪い子」のフリもしないしね。そのへんのバランス。

まだやってる映画館ありますから、ぜひドーゾ!
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by nahkid | 2009-09-04 02:20 | 映画
イナカを描ける人
なりゆき上(^_^;)ウチにあった「ゆれる」の録画を観る。

役者やのう、二人とも。
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この西川美和監督って、いいですね。
なんというのかな、娯楽としての映画の王道を歩んでいる。
エンタテイメントの教養がたっぷりある人、という感じがします。
古今東西の映画をたくさん観て、ミステリーをいっぱい読んで、みたいな。

それでね、きのう観た「ディア・ドクター」もこの「ゆれる」もきちんとイナカを描いているんだよね。
これ、すごいと思います。
ぼくもイナカ者だから、よくわかるんだけど、
ここで描かれているイナカは少しデフォルメもあるけど、
なかなかちゃんとしたものなのです。

ちゃんと現代の荒廃したイナカを描いているのです。
そんな映画、ほかに知らないよ、というぐらいなのです。

それとやはり中年男の描き方がうまいんです。
「ゆれる」では父親、伊武雅刀が二層式の洗濯機で洗濯をして、庭に干すシーンとかね。
いったいこの監督、どういう人なんでしょうね?
この映画のとき、まだ30代前半ですよ。
才能のある人というのは、こういうこと平気でできちゃうのかな。

もうすぐ「ほぼ日」で彼女のインタビューの連載が始まる。
いろんなことがわかることでしょう。楽しみ。
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by nahkid | 2009-08-30 02:23 | 映画
ディア・ドクターを観て
ぼくと同年代の男に対する共感めいた感情がふつふつと湧いてきましたよ。

根無し草として生きてきた中年男のせつなさと焦燥感を見事に出してますね、鶴瓶師匠。
ぐぐっと身につまされましたよ。


艶っぽいおばあさんを演じた八千草薫。
あいかわらずかわいいです。

鶴瓶師匠と八千草薫の映画だったんですね。
あ~ラストシーンをもっかい観たい!

30代の監督が、自分よりかなり年上の二人をこんな風に描けたというのが、驚異的。
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by nahkid | 2009-08-28 20:44 | 映画
浮草
小津安二郎が本拠地の松竹ではなく大映で撮った、というより数少ないカラー作品の一つといったほうがいいと思います。遠くフィンランドの映画監督アキ・カウリスマキはこの映画を何回見たのだろうか?

小津監督のカラー作品のベストではないかと思います。ぼくにとってはカンペキな映画。
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中村雁二郎という役者のうまさ。それは小津映画にとってはイレギュラーでしょう、という見方もあるとは思いますが、ぼくが見たいのは「小津映画」ではなく、「映画」ですから。

構図、色づかい、役者の動き、風景、カンペキです。
デザイン、イラスト、カメラなどビジュアル系の仕事についている人は、この映画を見たほうがいいなー。

ぼくが持っている小津安二郎BOXには大映作品だから入ってないんですが、本日NHKBSが、かなりよい画質で放映してくれました。四角に近いスタンダード画面で。映画館でこれを天地を少しカットした横長のビスタサイズでやられるとがっくりくるんですよね。最近のデジタル化したテレビ放映のいいところは、画面サイズがオリジナルになっているところですね。四角いスタンダード画面って好きなんですよ。
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by nahkid | 2009-08-27 01:12 | 映画
都会のアリス
きょうの晩ご飯のお供は「都会のアリス」。極上だね。

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ヴィム・ヴェンダース
少女がかわいくて、くすっと笑える。楽しい映画です。
オシャレです。テレビ的騒々しさとは対極にある、静かなモノクロ映像。
(テレビで観たんですけどね)

DVDが絶版になっているらしいですね。以前にレンタルのVHSで観たことがありますが。
シネフィル・イマジカというテレビ局が、放映してくれました。
この放送局、いつも渋い洋画をやってます。
(ぼくが現在、無料お試し視聴中のひかりTVの基本放送に入ってます)
先日は同じヴェンダースの「アメリカ 家族のいる風景」を観ましたしね。
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ヴェンダースは何でもない景色を切り取るのがうまいですね。
これはDVDがある。サム・シェパード、ジェシカ・ラング 泣かせます。

あと、日本映画専門チャンネルというのもあって、ここもシブイんです。
先日は「生きている小平次」(中川信夫監督)をここで観ました。
この話、林家正蔵の落語を先に聞いていましたが、語りのほうが映像よりコワイのはあたりまえなのかしらね。
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by nahkid | 2009-08-20 02:13 | 映画
女ボクサー映画2本
女性ボクサーの映画といえば、アレですね。

イーストウッドのね。DVDで観たのですが、世間はなぜ、この映画を絶賛したのか、それがよくわかりました。

もう1本、同じ日に、ガールファイトというやはり女ボクサーの映画を観ました。
こっちは17歳の子で、青春映画(こんな言い方は、まだあるのか)でした。

映画としての「格」が、違うんですけどね。でもね、イーストウッドのみたいのばかりだったら、映画ってツマンナイよね~じゃないからいいんですよね。
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ミシェル・ロドリゲス、いい面構えです。

イーストウッド、あのヒロイズムがやっぱり少々鼻につくんですけど、うまいから入り込んでしまう。
それにヒラリー・スワンク素晴らしい。
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by nahkid | 2009-08-11 00:51 | 映画
朝から原節子のセリフが気になった
今朝の朝日新聞beが小津安二郎を採りあげていました。

その中で「東京物語」の最後の原節子のセリフをクローズアップしていました。

亡くなった次男のことなど忘れて、お嫁にいっておくれ
という舅(もちろん、笠智衆)に
「いいえ、あたくし、おっしゃるほどのいい人間じゃありません。そうなんです、わたくし、ずるいんです」
(夫のことばかり考えているわけじゃない)
「ずるいんです」を繰り返す。

いいシーンですよね、ぐっとくる。

そりゃ、ま、ふつうに聞くと、やはり女としてのあれですね、そのま、性的なこともありますからね、みたいな。

それを抑えに抑えた原節子で表現した、とぼくなんかもふつうに受け止めていましたが。

それでは狭すぎないか、と言う人も少なくないみたい。

小津が戦争で生き残った自分に対する責める言葉を原節子に託したのだ、
と、思うようになった、とは山田太一。

うん、それもあるかもしれないね。

こんど見直すときに、考えてみよう。

というわけで、お昼前からこの記事を読んでいるだけで、しみじみしてしまったんですよ。
まー、小津安二郎が好き、としかいいようがないですね。
DVDBOXを4箱持っていますからね~そりゃあ、好きなんでしょうね。

なぜ好きかは、説明ができないですね、自分に対しても。
でも研究者やフリークでないことは確かですね。
全部きちんと見てるわけでもないし。そういう強迫観念もないし。

たぶん、好きなのは小津安二郎そのものではなく、小津安二郎的なものではないか、
そんな気がします。

その、「的」なところが説明できない、というか、自分でもわからない。
的なものが好きなのだ、というほうが、ぼくにはずっと大事なような気がするんですけどね~

きっと、なにか救いのようなものなのかしら?
だから小津でなくてもよいんです。
ひょっとしたら昨日アップしたキースの動きも同じかも知れない。

DVDを見ながら考えてみましょう。だって一生分ある(^_^;)
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by nahkid | 2009-08-02 01:41 | 映画
アサノタダノブinクドカン
おれはクドカンの感性をわかっているのだろうか? それは、はなはだ心許ないことでして。

似たタイプ、と強引に言い切ってしまうと、パーティ7などの石井克人監督だが。
彼の感性をぼくがわかっているかどうかは別として、好きなのでよく見る。
富士通のCMも好きだし(キムタク&キシベイットク)。
その石井監督がよく使ってきたアサノを今回はクドカンが使い切った。まさに使い切ったという表現がぴったりなのだ。

クドカンもわけわからんが、アサノもよくやるよな~ぐらいの感想しか言えないっす、この映画。

鈍獣

クドカンって、テレビドラマのときもそうだが、ある程度、こちらが参加意識を持って見ないといけないんだよな。あんたの遊びに参加するよ、みたいな。つーか、参加したいから見るんだよな。

しかし、それにしてもアサノはタダモノではないぜ。

そしてクドカンも。テレビ、舞台、映画と軽々とクロスオーバーし、そのどれにも等間隔で接しているあたりが、おもしろいところというか、好きなところでもあります。とはいえ、実は、舞台を見たことがないんでありんす。あのクドカンワールドをナマで見たら、ちょっとキツすぎないかな?つーか、退屈かもしれないし(^_^;)
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by nahkid | 2009-06-29 01:37 | 映画
野菊の如き
水道橋で打ち合わせが終わったので、神保町まで歩いてごはん食べたら、映画が見たくなって。

ついでにこんな甘味を食べたりして。おいしくて有名な大判焼きのようなのが食べられる店です(すずらん通り)。
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むかしさ、ハヤシマリコがエッセイでほめていたので知ったのよ。
大丸焼き茶房といいます。
ハヤシマリコのエッセイを読むと、召し上がり方までしっかり書いてあります。
焼きたてより時間が経ったほうがおいしくなるとか。
ほんとは持ち帰りのほうがいいのよね。
イヤな甘みが残らないのがいいです。
(お茶こぼしてるな。だらしねー)

で、神保町シアターへ。行きたいと思っていた小屋なのですよ。
プログラムも知らないで行ったら、ちょうど始まったところでした。あの名作が。

野菊の如き君なりき(木下恵介)
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この主役の子、有田紀子という女優ですが。かわいいんですよね。
昔の邦画の女優はみんなキレイですが、この人もね。

50代、60代以上(こっちが多い)の客がほとんどで、よく流行ってましたな。
しかも男性客が圧倒的に多い。
こんな古い映画をやっていても、もはやビジネスとして、何の心配もないです。
作品の選び方しだいか。気取らなければ大丈夫。

映画が終わって明るくなったら、みんな目を赤くしてましたな。
だって、ものすごく切ないんだもん。

あ、ずいぶん自由で優雅な1日でしたな。夜は徹夜で仕事してるけど・・
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by nahkid | 2009-05-21 01:03 | 映画