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悲しき歌謡曲
書く前にタイトルが浮かびました。何が出てくるんでしょう?

きょう買った廉価盤2枚。お千代さんとバタやんですね。ちゃんといいますと、島倉千代子と田端義夫です。
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ぼくは近年の演歌というものは好きではありませんが、むかしの歌謡曲は大好きなんです。

お千代さんの歌に「逢いたいなァ あの人に」というのがありますが、ぼくの中で田舎純情ものという系譜がありまして(^_^;)、それが小柳ルミ子の「私の城下町」「漁火恋歌」あたりへ続いていくわけですな。そうして、最近(でもないか)のジッタリンジンの「夏祭り」にとどめを刺すっつうわけです(ただ好きな曲を並べただけですが)。

でも好きなんですよ、このジャンル(ジャンルかよ)。

な~んつう話を語り合える友もおりませんので、勝手に書いておりますが。

で、その「逢いたいなァ あの人に」なんですけどね、どうして逢えないのか、といえば、亡くなったんですよね、その人は。1954年にヒットした歌ですよ。戦後9年です。
その頃の歌謡曲には、「牙」が隠されていたように思うんですよ。「東京だよ おっ母さん」もそうですけどね(お、オレは竹中労かよ、みたいな。知らないでしょ、こんな人。アクの強いルポライターなんですけどね)。いえ、そんなこととは関係なく好きなんですけどね。

そういう歌謡曲というものは、教養主義的なものによって常に貶められていく歴史というものがあるのではないかな。80年代ぐらいから歌謡曲自体も魂を奪われたかのように、形骸化していきましたけどね。

ハマダマリコさんという人は、きっとそんな歌謡曲の悲しさをわかっている人ではないか、と思うんですよ。彼女には歌謡曲に対するきちんとしたリスペクトが感じられます。つーか、彼女にとってジャズも歌謡曲もロックもフォークも(たぶんあらゆる音楽が)等価値なんですよね。心の広い人だ。
彼女がテーマ曲を歌った赤色エレジーの「画ニメ」がもうすぐ発売です。林静一ファンにも見逃せませんね。音楽監督あがた森魚はもちろん、鈴木慶一もからんでますな。
by nahkid | 2007-06-24 02:43 | 音楽 | Trackback | Comments(4)
Commented by sho at 2007-06-24 11:49 x
「東京に行っちっち」てのが、胸をうつね、わたしの。
田舎純情ものですね、わたしの。

「城下町」はどうも作者が都会にいるようなカンジでなじめないんです。

で、「東京だよ おっかさん」は、三上寛なんだ、わたしの場合。

Commented by nahkid at 2007-06-25 04:41
男のほうは忘れてましたよ、ハハハ。好きですよ。1番だけならソラで歌えます(^_^;)

三上寛は、ぼくと同じ1950年生まれです。調べなくても、こいつはおなじ年だぜ、と思ってましたけどね。だって、ギターを持った渡り鳥ですからね。
Commented by bamboo7771 at 2007-06-25 06:42
サチコのサチは〜♪の「赤色エレジー」の画ニメは先日トレーラー見たばかりだったんですが、懐かしくもあり、とても新鮮でした。しばらくはこのメロディが頭の中で流れていましたよ。
Commented by nahkid at 2007-06-25 22:50
懐かしいですね。画ニメになると、どんな感じなんでしょうか。注文してみようかな。
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