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ベラボーにおもしろかった!
これはぼくがこれまで読んだ中で最もおもしろいインタビュー集だ。
10年前の作品の文庫化です。竹熊健太郎「篦棒な人々」
ベラボーにおもしろかった!_c0051423_053192.jpg

彼のブログ「たけくまメモ」に抜粋がアップされていて、おもしろそうだったから、アフィリエイトに協力しつつ、アマゾンで買ったんです。抜粋が予告編だとしたら、本編はその予告編をはるかに上回るおもしろさでした。ふつう、そんなことはない。

とりあえずアマゾンの紹介からコピペします。
(引用)康芳夫(マルチプロデューサー、虚業家)/石原豪人(挿絵画家、画怪人)/川内康範(月光仮面原作者、生涯助ッ人)/糸井貫二(全裸の超・前衛芸術家) 彼らケタ外れの偉人たちを追う伝説のインタビュー集。裏の昭和が熱く妖しくよみがえる。

ということなんですが、インタビューがこんなにおもしろいというのは、竹熊氏の聞く能力と人に対する誠実さの賜でしょう。

なかなか、感想が書けないんですよ。どれもすごいんですが、やはりま、元々自分が知っている人、ということで川内康範が圧巻でしたな。森進一を聴きながら(^_^;)読みましたが。

ぼくらの成長過程において、川内氏は主に無意識の領域で精神的な影響をすごく与えた人だと思います。
で、おそらくこのインタビューの中で語られていることは、ほかのどんな書物にも書かれていないことでしょう。
これは周知なのかもしれませんが、川内氏は9条絶対信奉者なんですね。非常に強い信念を持って9条を擁護しています。逆の人だと思っていましたよ。他人に対する思いこみはいけませんな。

「おふくろさん」問題に対しても、(インタビューはまだその問題が顕在化する前に行われています)なぜ、そんなにこだわるのかというのが、これを読めばわかります。

とにかく月光仮面からアキラの渡り鳥シリーズ、森繁の社長もの、渡哲也の東京流れ者、骨まで愛して、逢わずに愛して、花と蝶などなど。歌だけでなく、映画、テレビなど多方面にわたって、ぼくらを楽しませ続けてきた人なのである。その人を通りいっぺんではない、ナマ声を聞かせたこのインタビューはすばらしい、と思うのです。

登場するほかの方たちについても、読むまでは知らなかったのに、これを読んでものすごく親しみが湧きました。すべての人が最高におもしろいんですよ。
人選もすごいよな。会いにくい人に、あえて会いに行く、聞きにくい人にあえて聞きに行く、どんな熱気が竹熊氏を突き動かしたのだろうか?

いい仕事をしましたね~ブラボーたけくま!

by nahkid | 2007-12-18 01:18 | | Trackback | Comments(0)
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